第1日:私はただの小学三年生だった。なのに、急に「特別」って言われて、病院に連れていかれた。
第2日:知らない白衣の人たちが来て、笑っていた。パパとママは見当たらない。
第4日:毎日、注射と検査。身体が熱くなって、目の奥が痛い。夢の中で誰かが囁いてる。
第6日:他の子はいなかった。私だけ。なんで私なの?
第8日:ドアの外で叫び声が聞こえた。「失敗」と誰かが言ってた。
第10日:光る杖を渡された。「君は最初の魔法少女になる」と彼らは言った。
第11日:それを握った瞬間、世界が真っ赤に染まった。痛くて、怖くて、でも手を離せなかった。
第13日:鏡を見たら、私の目が…黒くなっていた。声が止まらない。「使え」「変われ」って。
第15日:食べ物の味がしない。眠れない。夢の中で誰かが泣いてる。
第17日:「成功だ」と誰かが言った。でも私の心はどこかに消えた気がする。
第18日:今日は私の誕生日らしい。でも誰も祝ってくれなかった。私は何のために生まれたの?
第20日:夜になると、何かが身体の中で動く。私の意思じゃない。
第22日:「プロトタイプ001」と呼ばれている。本当の名前を忘れそう。
第23日:新しい子が連れてこられた。私と同じ目をしてた。私と同じ未来を歩かされるの?
第24日:日記に書くことで、まだ少しだけ自分を保てる。でもいつまで書けるか分からない。
第25日:お願い。誰かがこれを見つけたら、同じ道を選ばないで。
第26日:これは救いじゃない。これは呪い。
第27日:最後に残った言葉——「助けて」